弱ネタバレ?2019映画「JOKER」観て病んだ感想を話します。

2019年10月4日(金)から全国で公開を向かえた映画「JOKER」。

前作の「ダークナイトライジング」から約7年が経ち、今回はバットマンの宿敵”ジョーカー”が主役のヒーロー物とは一線を隠す映画となっています。

公開から3日目、私も満を持して劇場で鑑賞してきました。

故ヒースレジャーが演じたジョーカーで話題だった「ダークナイト」の公開された当時のアメリカでは、映画に影響を受けた観客が銃を乱射するという痛ましい事件もありました。

今回も「JOKER」を公開するにあたりアメリカでは映画館での持ち物検査を実施したり、警察を配置するなどの措置が取られました。

今回、私自身が映画を鑑賞して、アメリカでなぜそこまで影響を与える映画となったのか痛烈に体感出来ました。

一言で言うとこの「JOKER」と言う映画は
”心が病みます”

ですが、見終わった後は心が病んだけど「素晴らしい映画だ!」と不思議な感覚に包まれていつまでも余韻に浸りました。

今回は私の中で2019年公開映画の中でナンバー1の映画「JOKER」を観た感想評価批評を勝手にしたいと思います

ただのアメコミ映画だと思って観たら心にケガするぞ!

ただのアメコミ映画だと思って観たら心にケガするぞ!

今回観た映画「JOKER」は華々しいコメディアンになる事を夢見てサーカス団のピエロとして働いている男アーサー(ホアキン=フェニックス)が、社会や人に裏切られて絶望していき、やがて”ジョーカー”となって復讐の鬼と化していくストーリー。

まず一言だけ言わせてください。

「ただのアメコミ映画だと思って観たら心にケガするぞ!」

この映画をバットマンやスーパーマンのようにド派手なアクション物だと思って観に行こうとしている人いますか?

いたらすぐに観に行くのをやめてください。

この映画、最初から最後までとにかく暗いです。

ダークナイトです。

明るいシーン、心温まるシーンはほーーーんの少ししかありません。

・デートで観に行くな!
・家族と観に行くな!
・心が病んでいると思った時に観に行くな!

忠告しておきます。

デートで観に行ったら、鑑賞後に笑顔になれません。

家族と観に行ったら、家の雰囲気が暗くなります。

心が病んでいる時に観に行ったらさらに病みます。

とにかく観終わった後が考えさせられてすごく暗い気持ちになるんですね。

と同時に矛盾していますが、ストーリーの秀逸さと俳優達の素晴らしい演技を観て、今年1の最高の映画だと速攻で思いました。


そして驚きなのが映画の中で1回もバットマンが出てきません。

「バットマンの宿敵でしょ?なんで出てこないんだよ!」

と怒る人もいるかもしれませんが、それでもストーリーが本当によくできているので1本の映画として成り立つのです。

そんな「JOKER」ですが冒頭、アーサーはカウンセラーと思しき女性と話している最中に笑っているのか泣いているのか分からない不思議な高笑いをします。

この理由は後に分かるのですが、冒頭にこのシーンを観てホアキン=フェニックスの演技のシリアスさや、その笑いの不気味さから一気にスクリーンに引き込まれます。

これは作品からの「この男何か抱えているな」という”フリ”だなって。


そして主人公のアーサー、後のジョーカーは子供と遊んだり笑わせたり、根がめちゃくちゃ良い人なんですね。

そんな優しい彼ですが置かれている境遇が

・中年独身
・安月給のサーカス団員
・安アパートに病気持ちの母と2人暮らし

という事で「良い人なのに報われない」と言う設定がまた切ないのです。

細かい点は違えど、状況が似ている人がいたら、一気に自分に置き換えて観てしまいますよ。

この頑張っているのに報われない状況の人って、ほとんどの人が当てはまるのではないでしょうか?

会社でも学校でも「あいつより頑張ってるのに俺の方が評価が低い」と不満を持つこともあるでしょう。

私も日頃から大小の不満を抱えていますが、そんな自分とアーサーを重ねて観てしまうんです。

さらにただでさえ恵まれない境遇のアーサーですが、

社会、行政、世間、会社、家族

といったものから拒絶され、裏切られ、罵倒されどんどん孤独を抱えてしまいます。

この映画の中でゴッサムシティの状況や、感じずにはいられない人々の格差などが、今の世の中とめちゃくちゃマッチしているんですね。

今の日本でも富裕層、大企業優遇の政策を取っているため、富める者と貧しき者の格差が広がり、行政サービスが縮小されたり、人同士の思いやりが薄れてきていると思うのです。

会社では儲けを蓄えようと社員に還元ぜず、非正規雇用も増え、

家庭でも50代の子供が、80代の親の年金を頼りに生活する8050問題などというものが起こり、

世界ではトランプ大統領が始めた自国第一主義で他者に対する思いやりがなくなってきています。

この映画”ジョーカー”でのゴッサムシティの設定がこうした現代社会と重なり、不満を溜め込む人々の不満の象徴としてジョーカーが描かれているなと感じました。

主演ホアキン=フェニックスの演技でさらに引き込まれる

この映画が最高だと思ったもう1つの理由は主演ホアキン・フェニックスの怪演です。

正直、このホアキン=フェニックスという役者さんを知りませんでした。

このホアキンさん、「ドラゴンタトゥーの女」で主演だったルーニー・マーラーが奥さんという事ですぐに覚えました 笑

この「ドラゴンタトゥーの女」はミステリーアクションとして大好きな映画で、「JOKER」が好きな人ならハマると思うのでおすすめです。

カップル揃ってミステリアスな演技が上手いって、やっぱり自分に似ている人を好きになるのかなって。

そしてホアキン・フェニックスはこれまでにも名作に出演していました。

知っている人に怒られますね。

例えばこんな映画です⬇︎

めちゃくちゃ名作に出てるじゃないですか!

この俳優さんをもっと早くに知っておくべきでした。

今回の「JOKER」でのホアキンの演技は、あまりの怪演にとにかく”観入って”しまします。

大げさじゃなく、周りのお客さんもせっかく買ったジュースやスナックを食べてませんでしたね。

それほど、ホアキン演じるジョーカーを観たら、誰もがスクリーンに釘付けになると思います。

役作りで普段の体重から24キロも体重を落としたそうです。

ダークナイト主演のクリスチャン・ベールは撮影に合わせて体重を何キロも増減させる事で有名ですが、このホアキン・フェニックスも負けじと大減量をしています。

その鬼気迫る身体つきも注目してみてください。

「JOKER」は心の準備をしてから観に行け!

「JOKER」は心の準備をしてから観に行け!

今回は私の中で2019年のナンバー1映画「JOKER」を観た感想を書いてみました。

とにかくこの映画をアクション物のアメコミ映画だと思って観に行ったら心に大ケガをします。

冒頭から最後まで、1人の報われない男の悲哀の物語です。

私は暴力で問題を解決する事には絶対に反対ですが、映画を観ていてジョーカーの気持ちが分からなくもありませんでした。

社会に対する不満

人に対する不満

良かれと思ってやった事がどれもうまくいかず、むしろバカにされたり拒絶されたら誰でも嫌な思いをすると思います。

ジョーカーは普段、人々が思うその思いを具現化し、間違った方向に向いて島sった例だと感じました。

この映画を観て

「別になんてない映画だったな」

と思う人は私からしたら、

強がっている人
日頃から全く不満が無い人
余程頭のネジが外れている人

だと思います。

私はこの映画を観た後にジョーカーの苦悩を感じてとても心が沈み、少しの間、余韻に浸ると共に心が病みました。

でも、それと同時に不思議と

「最高の映画を観れた」

という充実感もいっぱいになりました。

最初から最後までスクリーンに釘付けになった映画は本当に久しぶりです。

心が病むかもしれない危険な映画だけど、心の準備をして行けば大丈夫。

この映画はコミック映画初のアカデミー作品賞を取るかもしれない。

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